ああああああああ
主任よりお叱りを受けながら始まった一日
シフト制で回していることが多い介護現場では、早番、日勤、遅番、夜勤、夜勤より遅く出勤する人のだいたい5種類くらいに分けられると思う。
我が施設だと早番、日勤、遅番どのシフトだとしても夜勤明けの人と業務時間がかぶる。
昨日遅番で今日も遅番だった俺は出勤時、夜勤明けである主任と勤務時間がかぶった。
申し送りのときに言われた内容。
「◯◯ができていませんでした。◯◯は遅番の仕事でしたが、やっていませんでした」
ケアレスミス。報連相不足。
どういう業種でも必ずあるうっかりミスというやつ……ではない。
その業務に関して、遅番がやるということを知っていた人は誰一人いなかった。
以前もこの記事で書いた。
我が施設は世にある介護現場と等しく、できない「個別ケア」をやろうとしている。
俺が働いているところは従来型特養だから、把握しておかなければならない利用者の数は50名ほど。
その中で「誰は何時に離床」「誰は水分補給時コーヒー」「誰は排泄介助時何の軟膏を塗布」「誰の車椅子乗車時にはどういうポジショニングをするか」というのをすべて把握しなければならない。
把握できなかった場合、「仕事だからやれ」と言われる。
利用者は工場の部品ではないから、日によって状態が変わっていく。
「今日は体調がいいから他の人と同じで起こして」ということもある。
そういった中で、我が施設では驚くべきことに一日のスケジュールというものが存在していない。
要するに誰が何時に何をして、その理由はコレで、いつまでそれをするのか、どうしたらそれが改善されるのか、発信元は誰なのか、どの程度遵守しなければならないのかといった内容が労働者個人個人の記憶力に任せっきりになっている。
だから「え? それ遅番の仕事だったの? 知らなかったんだけど」という事態になる。
俺は他の世界を知らないから何も言えないけれども、普通の企業でそういう状況に陥っていたらマネージャーポジションの人が「お前人員管理どうなってんの? できてないよ。しっかりやろうよ」と言われると思う。
もし言われないのだとしたら日本の企業は全部終わりになるから地獄へようこそ。
この国は終わりました。
介護現場ならではのことか?
この業界ならではのことかはわからないが、職場のマネジメント業務というのは介護現場では「ケアリーダー」以上が行う業務となっている。
ケアリーダーはマネジメントを任されているが、現場の業務も行う。
つまり地獄である。
それ以上の地位として、介護主任や副主任が存在している。
施設ごとその役割の意味は違うと思うが、やることはだいたい同じだと思う。
勤務表を作ったり、人員調整をしたり、他部署との連絡役だったり、何らかの責任者を兼ねていたり、防災系の研修に行かされたり、指導者をやったり細々した資料を作ったり、事故防止委員会、身体拘束廃止委員会に名前を貸したり、感染症対策委員会に出たり、施設運営会議であることないこと言ったりするのが仕事である。
「あいつら何もしていない」とは言わない。
分かっているだろう?
仕事始めてから週3で飲みに行ってるから主任と。
しかしお前らが一般介護員に対して「仕事だからやれ」と言うように、そういった業務はそれこそ「仕事だからやれ」だ。
一般介護員が疲弊しきっていて、キャパシティを超えた業務を割り当てられていると感じている。
現に実行不可能な業務が散見される中、そういった業務見直しを行うのはマネジメントの範疇ではないのか。
「意識高く」とか「再三言っていますが」とか言ってる暇があるならば、スケジュール表のひとつでも作ったらどうなのか。
今ないんだからそれが。
それが役職手当を貰っている人の仕事ではないのか。
我々一般介護員が汗をかいて仕事している間、リーダー以上の人は毎日2時間以上パソコンの前に座っている。
日報を書いているのだ。
日報を書くのはいいが絶対に2時間もかからない。
400字もないから、その日報。
1日感謝の1万時執筆を3ヶ月続けた俺はそう思う。
この記事の文量は1600字程度だが、1時間未満で書いている。
「あのさ、仕事なんだから日報くらい30分で書こうよ。俺でもできるんだからさ」と言ったら怒るだろうか。怒るだろうな。