28歳無職弱者男性の日記

29歳になりました

死ぬほど嫌な飲み会があることを知った

たぶん、きつかった

酒とは命の水であり、魂の栄養剤である。

どんな辛い仕事も酒があれば乗り越えられる。

酒さえ飲めれば他に何もいらない、そう思っていた。

俺がどんな飲み会にも顔を出すのはこれが理由だ。

どうせ家にいても酒を飲むのだから、どこで飲もうと変わらない。

 

酒を飲むスタイルも基本的には譲らない。

酌などしない。強いてくるやつには「お手酌で結構!」と叫び酒を呷る。お手酌で結構というのは落語のあるあるシーンで、年配の人にはウケるのだ。ちな立川談志。

一杯目の生中は礼儀で付き合う。

ずいぶん前から日常でビールを飲むのはやめているが、付き合いというものがある。

二杯目からは必ずハイボール。

酌はしないと言ったが、ハイボールを飲む人に対しては必ず俺が作る。

毎日3リットル分作っているのだから、俺が作るハイボールがまずいわけがないという理屈である。

もはやどんなグラスで提供されても目分量で調整ができる。プロの域だ。

 

しかし昨日はきつかった。

俺は今まで酒というものはどんな場所、どんな状況で飲んでもうまいものだと思っていた。

仕事を初めて以降、怒られながら飲む酒というのも味わったことがある。

「お前これできてねえぞ」と言われる。

現代の社会通念上「お前」という二人称がまずアウトだし、「ねえぞ」という語尾もパワハラに該当する。

しかし酒を飲んでいるときの俺は幸福の絶頂にあるので、「そうなんです、まさしくそれが俺の課題で、まったくと言っていいほど不得意の分野なんです」とドストエフスキーの和訳みたいな感じで即答してきた。

 

だけど昨日はマジで無理だった。

Twitterで愚痴りながら飲んだよ。

空リプで「こどおじとかいう安全圏に身を置きながら、死にたいとか言っているカス」というお言葉を貰った。

俺もそう思うが、言い訳はさせてほしい。こういう状況だったのだ。

新婚の人は27歳である。

とにかく声がでかいので店員の人も気を使って、本来は店内で煙草を吸える店なのに外で吸っていた。

俺も煙草を吸うので、必然的に店員と同じタイミングで外に出ることになった。

「大丈夫? 顔死んでるけど」と声をかけられれた。

「なんか女性陣だけで盛り上がってるね、あの席」

そりゃそうだと思った。店員は参加者の背景を知らない。

背景を知っている身からすると、その女性陣の盛り上がり方も怖い。

「私があの子の親だったら怒るけどね」と店員は言う。

俺をフォローしないでくれ、と俺は思った。

俺は弱者で、今日は酒が飲めればいいという考えで参加した無頼漢だった。

本当は最高の休日になるはずだった。

昨日行った店は七輪で肉を焼くタイプの店だ。

店主が毎日仕入れてくれる。

牛タンがめちゃくちゃうまい。

馬刺しも、赤身だがおそらくはヒレに近い部位のものを安く提供してくれている。

近所の肉屋で買うと馬刺しのヒレなどグラム1500円する。

 

本当であれば美味い飯でうまい酒を飲む最高の休日になるはずが、最悪の結果となってしまった。

 

というか不妊治療している人に対する妊娠マウントなんてネットでも見たことないわ。

好んでそういうフォーラムを覗かないから目にしないだけかもしれないが、それにしても引くわ。

俺が当事者ならキレて帰る。

弱者はただ「はえ~」と頷いて外で煙草を吸うだけだった。

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