健康で文化的な最低限度の生活
休日なので、長い間放置していた自転車の掃除をすることにした。
この自転車、買ってから約1年になるが購入したばかりの頃はきちんとガレージで保管していたのだが、いちいち車の横から出し入れするのが面倒になり今では玄関先に停めている。
一応玄関には屋根がついているとはいえ、雨が降れば雨ざらしになる。
だんだんと漕いでいるときにキィキィいうようになってきた。
今日見てみるとチェーンの部分が若干錆びていた。
メンテナンスのやり方を調べてから行うのが普通だと思うが、面倒だったので適当にパーツクリーナーをぶっかけたあとでクレ5-56をぶっかけた。
たとえ間違っていたとしても溶けてなくなるわけじゃない。
自転車なんて動けばいいんだ、動けば。
ところで最近、近所の家に空き巣が入ったらしい。
警察官が聞き込みをしていて知ったのだが、田舎の家に押し入ったところで金目のものがあるわけがない。
この自転車は10万円するが、カギもかけずに毎日玄関先に置いてある。
よく盗られないものだ。
盗んだところで自転車は売れないのかもしれない。
さてメンテナンスが終わると昼前である。
今までは毎日が休日だったので、いざ休みと言われても何をしていいのかわからない。
気になったのでyoutubeで「休日 ルーティーン」と調べて他の人の過ごし方を見てみた。
飯食う、掃除洗濯、飯食う、ネットする、寝る。
九分九厘これだった。
休日なので時間があるということで食事は自炊していた。
みんな節約のためにいろいろと食材を気にして作っていた。
年金生活者の食事
老人ホームに入居している人の中には、生活保護受給者がゴロゴロいる。
入居前から貰っている人、入居後に相談員が申請した人と2種類いるが、前者が一番文句が多い。
みんながお茶を飲んでいるときに、「コーヒーも出てこない」とか、コーヒーを出せば「お菓子もない」と要求に際限がない。
老人は基本的に寒がりで、家から持ってきた使い古しの袢纏を一日中羽織っている。
生活保護の人はユニクロの新品のアウターを着ている。
田舎で年金生活をしている老人の食事は、基本的に3種類しかない。
カレー、芋煮、うどんだ。
歯が悪いと米は粥にして食べる。
歯がまともであれば米のほかにパンも食べる。
カレーと芋煮は一度に大量に作っておいて、腐る直前まで食べ続ける。
日本全国に老人が食べがちな伝統料理があると思うが、たいていは大量に作れて保存が効く代物なのは節約が理由だからだ。
風呂は週に2度。夏場は水浴びをしてガス代を浮かす。
生活保護の人は毎日銭湯に行く。
節約が悪いとは言わないが、節約することで健康で文化的な生活から遠ざかるのは本末転倒だと思う。
ふと思ったが、専業主婦が幻想と化したように、配偶者もいないのに一人暮らしするのはそのうち贅沢扱いになるんじゃね。なんか理由が無駄の極みだし。