28歳無職弱者男性の日記

29歳になりました

真面目ってなんだ?

ブックマークはタイムカプセルである

高校生のときからGoogle Chromeを使っている。

中学のときはFirefoxを使っていた。

ブックマークはすべて移行してあり、滅多に整理をしないため基本的には中学時代からのお気に入りサイトがそのまま入っている。

今ではほとんど閲覧不可になっているサイトばかりだが、ひとつひとつなぜお気に入りに入れたのかを思い出せる。

 

そんな中、なぜお気に入り登録したのか思い出せないブログを見つけた。

しかし開いてみると一瞬で思い出した。

専門学校時代の同級生が作ったブログである。

最終更新は2014年とあり、説明欄には専門学生が綴っているとある。

5ヶ月で14記事書いて力尽きた痕跡が見える。

プロフィールにはTwitterのURLも貼ってあり、まさかと思い見に行くと今でも更新が続いていた。

確か俺よりも4か5つ歳上だったはずだから、今は30代半ばに差し掛かる頃だ。

 

当時はみんなが衒学的で、酒を飲みながらあれやこれやと語り合った。

彼は休日にオーケストラとかオペラを見に行くタイプのオタクだった。加えてアニメやアメコミ、純文学、特撮映画にも造詣が深く、まさしく隙がない男だった。

現在のTwitterを見ると、そこに競馬とウマ娘が加わっているだけで昔と何も変わらないことを書いていた。

気になって他の同級生も何か書いていないか調べてみた。

男も女も学生のときより更新頻度が下がっているのは、まともに働いているからだろう。

だいたい結婚したらSNSをやらなくなるから、残っているのはみんな独身だった。

 

女のほうは時折結婚したいと書いていて、男はまったく書いていない。

真面目に毎日働いてそれなりの給料を貰い、自立しており結婚願望があるのに結婚できないということがあるのだろうか。

これ以上理解のできない世界に触れるのはよそう。

 

真面目に生きるってなんだ?

昨日までの俺だったら、同級生のTwitterなど見に行かなかっただろう。

真面目に生きている人たちと自分との差を直視できなかったから。

俺は真面目に生きてこなかったからこの歳まで無職だったし、介護という誰もやりたがらない仕事をすることになったのだと思っていたから。

じゃあ会社にいた人たちは全員真面目に生きてこなかった人たちなのか? そんなはずはない。

結婚願望があるのに結婚できない人は真面目に生きていないから人間的魅力がないのか? そんなはずはない。

30半ばになってTwitterウマ娘と競馬について呟いている独身男性は不真面目だからそうなっているのか? 断じて違う。

 

俺が怠惰に生きてきたのは事実である。

だから俺が不幸になることについて文句はない。

しかし真面目に生きてきた人たちが報われる社会になってほしいと思う。

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