28歳無職弱者男性の日記

29歳になりました

出勤初日を終えて

慌ただしい一日が終わった。

初日ということで一日目はほぼ仕事はせず、オリエンテーションを受けた。

その時点で今までのアルバイトとは違うことを実感した。

初日から「レジできる? じゃあやって」とか、「これやって。終わる頃また見に来る」と言われる仕事ばかりしてきたから新鮮だった。

事務員が就業規則を読み上げるのを聞いているだけで1時間である。

その後相談員から事業内容の説明、看護師からは感染症対策の話をされた。

午前中はそれで終了。

 

午後イチでケアリーダーから業務内容の説明を受けた。

他の職員が忙しなく働いている中、ただ話を聞いているだけというのは何だか悪い気がして落ち着かなかった。

俺の中には動いていない=サボっていると思われるという固定観念がある。

昔アパレルショップで働いているとき、数ヶ月で客が0人ということがあった。

客が来ないということは何もしなくていいのだが、何かしなければならないという思いに駆られひたすら店内を歩き続けた。

 

実際に手を出すこともなく、見学だけで一日が終わった。

まるでVIP待遇だ。

「じゃあやってみて」といつ言われるかビクビクしながら見ていたから、何もしていないにもかかわらず猛烈に疲れた。

帰る間際に質問したのだが、プリセプターの方針として俺が業務に手を出すのは一週間見学して仕事を覚えてかららしい。

「シゴトヲオボエルタメニイッシュウカンケンガク」

こんな概念が世の中にあるとは知らなかった。

俺が今までやってきた仕事はこうだった。

「やれ」「できない?」「使えない」

 

もちろんこれから先、同じことを言われるかもしれない。

しかし知らない業務をぶっつけ本番で任されて、できなければ怒られるということはない。

 

人手不足を実感した

指導がやけに懇切丁寧だし、お客様扱いされるのでわけを尋ねた。

どうやらこの職場で一番若いのが俺になるらしく、正規職員が入ってきたのは5年ぶりだそうだ。

人手不足で辞めようと思っても辞められず、上は70歳近い人まで働いているという。

俺が一人前になることで人員が増えるので、それを機に退職するつもりの人が3人いるらしい。

 

ブラックか? と思ったが、初日から仕事を振られない時点で今までのどんな職場より環境がいい。

職員同士もギスギスしている感じではない。

プリセプターは「どこもこんなもの」と言っていた。

彼は今までも介護施設を転々としてきて、現在もダブルワークで他施設の状況を見知ったうえで「どこもこんなもの」と言った。

「70代が面接に来て採用するからね、この業界。俺も今年で辞めてITに転職する」

なるほど、とんでもないところに来てしまった。

 

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