夜勤に備えて
夜勤とは寿命を削り賃金を得る行為
医者、看護、介護、警官、警備員、コンビニ店員。夜勤のある仕事はこの世に多くあるが、そのどれもが寿命を削り賃金を得る行為である。
基本的に人間は夜眠るようにできている。
無職の多くは生活リズムが後ろにずれ込んでいって結果的に夜型人間となるが、夜起きていることと夜勤ができることはイコールではない。
毎日朝5時まで起きていた人でも、仕事で起きていなければならないとなるとなぜか午前0時頃に眠くなる。
そういうふうにできていると実感する。
多くの夜勤業務には仮眠時間が設けられていて、俺の職場にもある。
1時間30分の仮眠時間で眠れることはまずない。
俺には自宅ではない場所で眠れる精神力がない。
絶対に寝過ごせない環境で眠れる胆力も持ち合わせていない。
だから16時間勤務のロング夜勤でも、出勤から退勤まで一切仮眠をとらない。
そんな俺が長い長い夜勤をどうやって乗り切っているかを説明しよう。
①夜勤前は昼まで寝る
職場で眠れない以上、自宅で長時間寝るしかない。
俺の中で「徹夜」とは、丸一日起きていることだ。
夜勤ではあるが徹夜にしないために、職場にいる最中に24時間起きている状況にならないよう努めている。
夜勤終了は午前10時だから、昼起きで出勤すれば職場で24時間目を迎えることがない。
徹夜明けのグロッキーにはならず、「夜更かししたな。眠いな」程度の疲労で退勤できる。
②夜勤中満腹にしない
夜勤の過ごし方には2種類ある。
夜勤中に物を食べるか食べないかだ。
ちなみにどちらの方法にも眠気覚ましの効果がある。
俺は後者を選択している。
元自衛官や警察官が運営している某You Tubeチャンネルで「夜通しの訓練や作戦のとき食事はどうしてますか?」という質問があったのに対し、「安全な環境で睡眠をとれる状況にならない限り食べません」と答えていた。
俺の夜勤に対する警戒度は軍事作戦レベルだから、その通り実践している。
しかし一切何も食べないというわけではなく、行動食を口にいれる程度の栄養補給はしてもいいらしい。
だから俺は夜勤中行動前にはブドウ糖タブレットを食べるようにしている。
③カフェイン
夜勤労働従事者の味方、カフェイン飲料も積極的に取り入れている。
俺は人前で眠そうな顔を見られたくない人間である。
常に「2時間前に起きました。余裕です」という顔をしていたいのだ。
前日から寝ずに仕事をしている人間が、朝方にそのような顔をするのは不可能である。
それを可能にするのがカフェインの力だ。
コーヒー派、レッドブル派、モンスターエナジー派と様々な派閥があるカフェイン業界だが、俺はモンスターエナジーを愛飲している。
出勤前に1本、夜勤中、仮眠明けのタイミングで(眠れないのだが)1本。
人の倍寿命を削っている自覚はある。
長生きしたい人生ではないから問題ない。
これだけで朝まで眠くならないのだが、夜勤とは何が起こるか分からない魔の時間である。
警戒度が極限まで高まっているような状況であれば、合間に追加でリポビタンDを摂取する。
当然カフェインの過剰摂取によりバキバキになる。
うっすらと発汗し、心臓が高鳴り目が血走る。
高揚感とともに「これが労働だ、ざまあみやがれ」という気分になる。
世間はゴールデンウイーク
世間は今日から連休に入るが、シフト勤務のマニュアルワーカーにはゴールデンウイークなど存在しない。
しかし連休中のシフトに謎の温情措置を感じる。
今日がこれから夜勤で、明日が明け。
1、2日が休みで3日が夜勤。4日が明けで5日休み。
つまり連休中は2日夜勤に行くだけだ。
俺は学生時代毎年必ず5月病になっていたから、この時期に休みが続くと次の出勤が怖くなる。
今年は病まなければいいが。