28歳無職弱者男性の日記

29歳になりました

俺はちゃんと声をあげたから

ブログ用のヘッダーと、ブログ村、ブログランキング用のバナーを新しく作った。

かかった時間はまぁダラダラやりながら半日くらい。

スマホ用の設定がうまく反映されず、調べたやつをカスタムCSSに打ち込んでもダメだったので結局新たにリサイズしたりして作り直した。

 

断片的にとはいえ中学生のときからブログをやっている身からして、これまではブログのヘッダーやバナーを自分で作るなんて考えられなかった。

版権絵を使うのは当然NGだし、写真を撮る趣味もないから手持ちの画像がない。

仕方なく無料素材を探してみるも、「あーでもない、こーでもない」と数時間かけ、ダウンロードに登録が必要だと言われれば律儀に登録していた。

そして無料素材サイトで探しても、コレだと思った画像はたいてい有料だったりする。

しかも一枚ごと買うのではなく、月に数枚ダウンロードできる権利を購入するハメになる。

それが今ではすべて自分で作れる時代である。

有名なまとめサイトなどでは、ヘッダーにオリジナル画像が使われていることが多かった。

俺もああいう感じにどうしてもしたくて、調べたことがある。

たいていああいう画像は、ファンが作ってくれるか、フォロワーに依頼したりココナラ、クラウドワークスで購入している。

金のなかった俺は、「ああ、いいなぁ」と指を加えて見ているしかできなかった。

無料素材を切り貼りして「それっぽいもの」を作って満足するしかなかった。

 

職場のおばちゃんが昼休憩で見ているドラマで、営業をしている女性が割烹料理屋か何かに依頼するシーンをやっていた。

ドラマの題名は知らないが、そこで「完璧再現はできませんが、誰でも8割方同じものが作れるようになります」と言って、料理屋の人が怒っている場面だった。

おそらく昭和の話だろうが、現代でもAIによりまったく同じ状況にある。

 

今まではスキルのある人に依頼するしかなかった物が、完璧再現は無理でも8割方できるようになった。

そりゃ怒るよ。

 

AIの作った小説が星新一ショートショート賞に入選したとき、俺も怒った。

自分の領域が未知のものに侵されていく脅威については、一度怒っている身だからこそ分かる。

そりゃ怒る。

 

彼らが最初小説を書いたとき、私は声をあげなかった。私は作家志望者ではなかったから。

彼らがイラストを描いたとき、私は声をあげなかった。私はイラストレーターではなかったから。

彼らがプログラムを作ったとき、私は声をあげなかった。私はプログラマーではなかったから。

彼らが私の仕事を奪ったとき、私のために声をあげる者は誰一人残っていなかった。

 

有名な『彼らが最初共産主義者を攻撃したとき』の詩をパロったものだが、調べてみるとみんな同じことを書いていた。

声をあげてもどうにもならないのだ。

電気を使うなと言っているのと同じ扱いをされる時代がやってくる。

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