28歳無職弱者男性の日記

29歳になりました

特訓

画像はAIで描いたCoRoT-7bの地表の様子。

昼と夜の境目で生じる2,000℃の温度差により、溶けた岩石が泡状に凝固している。

 

これは贖罪である

小学生の頃の夢は天文学者だった。

映画『ジュラシック・パーク3』の中のセリフに、「男の子には2種類のタイプがいる。天文学者を目指すか、宇宙飛行士を目指すかだ」というものがある。

観測、予想、計算に重きを置くか、実体験に重きを置くかの差。

そういった意味が込められていたのだと思う。

 

介護士を目指す今、俺が重きを置いているのは過去への贖罪である。

これは罰なのだ。

真面目に生きてこなかったのだから、罪を償うのは当然である。

 

就職するにあたり、昼夜逆転を正さなければならない。

昨日に引き続き、今日は午前6時に起床した。

社会人は1日に8時間働く。

なので午前7時から午後4時まで歩くことにした。

外はあいにくの雨だったが、働き出せば天気など気にしていられない。

 

雨だろうと雪だろうと仕事はある。

早足で歩いていると、いろいろなことを思った。

過去のこと、将来のこと、そして夢のこと。

俺は望んだ人生を生きられなかった。しかし間違っていたとは思わない。やることはやったと胸を張れる。

 

行くアテはなかった。

自ずと足が向いたのは、中学生のとき学校に行きたくなくて歩いた山道だった。

サボっているという現実から目をそむけたくて、なるべく時間をかけて祖父の家に向かった道だ。

目に入る景色はあの日と何も変わらない。

道中に見かけたボロ屋が廃屋に変わっているだけである。

あのときは祖父の家にたどり着きさえすればどうにかなると思っていた。

とうの昔に祖父は亡くなった。

 

今の俺にゴールはない。

しかし不思議と足取りは軽かった。

祖父の家を過ぎて歩き続け、ディスカウントストアで酒を買った。

そして先程帰宅。

スマホを見ると昨日申請したLINEスタンプが承認されていた。

 

加速度的に崩壊していく人間社会

作ったものが売れるかどうかは知らないが、ニートが気まぐれに作ったものを承認してはいけないと思う。

俺は先週まで絵を描けなかったが、今絵を売れるのだ。

昨日までエクセルの使い方を知らなったのに、今VBAを書けるのだ。

何の苦労も感慨もなく。

 

おそらく明日には『介護業界における拘縮のある利用者に対する一般的な介助方法』についてのプレゼン資料がパワポで作れるようになっているだろう。

介護などまだ1秒もやっていないにもかかわらずだ。

その意味について分かっている人がどれだけいるだろう。

 

お前の仕事は明日の俺にもできると言ったら、お前は俺を笑うだろうか。

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