文字が好き
好きなフォント5選
文字が好きなので、フォントを集めている。
サブスクはどうしても所有感が満たされないので嫌だ。
なるべく買い切りで探しているが、高いものは高額すぎて手が出ない。
今までは何に使うでもなかったのだが、せっかく買ったのでブログで使うようにしている。
小学生の頃に習字をやっていた影響からか、毛筆フォントが好きだ。
楷書が書きたくて書道を習い始めたから、行書、草書に移行するタイミングで辞めてしまった。
今思えばもったいないことをしたと思う。
崩した字にもまた趣きがあってイイ。
SF映画や漫画をよく見るので、未来チックな書体も集めている。
今一番欲しいのは弐瓶勉の東亜重工フォントだが、なかなか手が出せないでいる。
それから白舟篆書と砧書体制作所 の「きりこ」も欲しい。
欧文を書くことなどないが、なんだかんだHelveticaも一式そろえたい。
フォントを集めだしてから、目にする文字をまじまじと観察することが増えた。
You Tubeの企業広告や動画の字幕など、フォントをふんだんに使っていると「贅沢だなぁ」と思う。
字幕のお手本として語られる水曜どうでしょうなどはまさしく目の保養である。
やはりライセンスを法人契約して湯水の如く使えるテレビ局は強い。
最近だと転職サイトの広告で、複数人にインタビューしたていでボイスレコーダーをアップに文字が映されるやつがよかった。
ひとりひとりの発言でフォントを変えているので、字体で人格を表しているように見え効果的な使い方だと思った。
俺はそもそも就職していないので転職するはずもないのだが、あの広告だけは最後まで見てしまう。
「この声だったら俺は違うフォントにするな」と考えながら眺めている。
読書から離れ、文字から離れ、夢から離れたはずが結局こうして文字に執着しているあたり、死ぬまで逃れられないと思えてきた。
書くことについて
古今東西文章を書くことについてあれやこれやと議論されてきた。
小学校では作文をやる。昔は生徒の評価項目に綴り方があった。
高校では小論文。
序論本論結論がどうのと書き方を習う。
大学には行っていないからわからないが、みんな論文の書き方を学び論文を書いたのだろう。
俺が文章を書くときに思い出す言葉がふたつある。
ある談話の中に言葉の反復があり、それを直そうとするとき、その言葉があまりに適切で、直せば談話を損ねてしまいかねないと気づいたなら、そのままにしておくべきだ。それが談話の何よりの証拠なのだから――ミラン・クンデラ 小説の技法
言語を主観的にすぎぬものとして取り扱い、自分勝手な表現をして、読む人がその意味を適当に推測してくれるだろうと考えたりすることは、絶対に禁物である。――ショーペンハウアー 読書について
少なくとも日本の学校教育で教わった文章作法なんかは無視していいと思う。
文頭表現は自由でいいし、語尾が「思った」の連続でも構わない。
実際思ったのだから思いましたと書けばいいのだ。